広葉樹の落ち葉を踏むことは、

記憶に住んだ、過去の私を

愛でるという行為に 似ている。

 

 

■11月の豆

 

代官山 FACON

 

エチオピア:ジンマ・フンダオリ

エルサルバドル:シベリア

ホンジュラス:ラ・フォルトゥナ

 

 

初めての人と、知人と会うとき、テーブルの上に珈琲が乗っていて欲しい。

それは、初秋の芝生に水をさすことに似ている。

 

 

■インゲヤード・ローマン展

 

中国から来日し、多摩美術大学へ入学し、

陶器を制作している20歳の女の子から突然、

ローマン展のご招待券を頂いた。

 

近代美術館 民芸館

 

ローマンさんが作り出す器の哲学に、

人としての幸せの在り方を、

もう一歩踏み出す力を頂いた。

 

建物自体もとても可愛いらしく、

北海道が恋しくなった。

 

 

 

途中の散歩道となった、

北の丸公園の樹々が、

見事に紅葉色付いていて、

思いかけず足を止めては、

深呼吸をしていた。

 

-くもの巣に落ち葉がかかっている-

 

 

■11月14日

 

私にとって大切にしている日。

友人の御墓参りに。

毎年、かならずの秋晴れ。

 

 

■11月を振り返って

 

この秋は、底知れぬほど寂しさに埋もれた。

波音を聴いても、風音を聴いても、

星を眺めても、寂寞としてしまった。

それが、

この11月、自分に正直になることで、

季節は冬に巡った。

とても美しい冬に。

 

 

 

 

Kenji Ayabe