火曜日にダイアン・バーチを。
彼女は見知らぬ同級生。
タイトルは「The end」という。
■6月 Ayabe家の珈琲豆
代官山 FACON
ホンジュラス:ラ・フォルトゥナ
ルワンダ:ニャミマラ
インドネシア:マンダリン
明け方、豆を挽いていると、
私の居場所が、まだ夢の中かと錯覚することがある。
それほど、芳しいという脈絡ではない。
珈琲が、身体の一部になる前と、後が、
時々入れ替わると言う話。
…
■梅雨の食事ごと
数年、千葉の野田に在った、
私たち夫婦の隠れ家が、
茂原へと移転した。
オーナーは妻の姿を見て、
遠い親戚のお嬢さんが突然来たとして迎えた。
-furacoco-
お昼のメニューはひとつしかなかった。
そう言うところが好きである。
「鰯のお膳しかないのだけど、大丈夫?」
と私たち以外の客にも、
そう奥さまは伝えていた。
周りには小川と、畑しかない場所で、
暮らしを楽しむ姿が美しかった。
-お昼のお膳-
furacoco
http://furacoco-nuu.com
…
■茂原でのつづき
店主にこの辺りの見所を聞くと、
レシートをちぎって、
なにやら、店名らしきものを沢山書き出してくれた。
『海コース』 『山コース』
私たちは『山コース』をドライブに選んだ。
そこで、生涯忘れない「アポロギア」と言う、
古道具店に出会う。
-アポロギア前にて-
店には看板も、入口らしき場所もない。
営業日は週に1日。土曜日だけ。
農協倉庫跡地を改装したと言う、
駐車場らしきただの地面に、
車を放置し、倉庫を一周したが、
やはり入口はなかった。
写真右手に映るガラス、
そのものが動いて店主が開いてくれた。
冷やっとした、アスファルトの空気に
独特の緊張感を感じながら入ると、
見事なギャラリーになっていて、
奥には見事にメンテナンスされた、
古き良き家具が『売約済』と紙が貼られた、
アンティークが所狭しと並べられていた。
店主の芯のある話越しに、
こちらの心が澄んでいくようだった。
一線を超えた人の魅力に、
魅了された1日だった。
アポロギア
http://www.apologia.jp/collection/
…
■ジェームスアンドチャーリー のツアー18′
さて、いよいよ始まる今年のtour。
素晴らしく内容のつまったCD作品も録音できた。
私の地元で、意味の詰まった映像も撮れた。
自分が音楽家である
身体の一部が何か言おうとしている。
旅に出るまでに、
耳をすませて、
身につけ、
表現できたらいいと思う。
Kenji Ayabe が存在する限り、
そこに新しい風が吹くことを。
Kenji Ayabe