野生の音楽を 追って、
ジェームスとチャーリーの贈り物。
最初にうけとるのは
わたし。そして、来年のわたし。
■10月 Ayabe家の珈琲豆
ルワンダ:バフ ニヤマカベ 南部ニヤマカベ地区 / ウォッシュト
ペルー:アイマラ プティナ 南東部サンディア渓谷地区 / ウォッシュト
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家で淹れる珈琲は、しっとりと柔らかい。
焙煎家の温もりを感じながら。冷えて酸化した後でもなんとなく美味しい。
■J&C ツアーを終えて
毎日、谷川くんといて、彼そのものをいい加減わかってくる。
普段は、朝露に濡れた、針葉樹の根元に生えた日陰の草のようだけれど、
ステージに上がると、それをむしる馬のように牧草地を駆ける。
…
いや、それは良いように言い過ぎたけれど、
こんな歌の上手なおじさんと、一緒に演奏するのだから、
曲がりなりにも幸福なのだ。
「札幌 藻岩山」 撮=筆者
■『谷川正憲の視線』 in 北海道
わたしが運転する脇、シャッターを切る谷川。
なにか被写体があったようには思えなかった。
東京に帰って、渡していたカメラのデータを開いてみると、
谷川の見ていた景色を見ることができた。
わずかにご紹介。
「藻岩山 レンタカーの車中から」 撮=谷川正憲
8合目辺りまで車で登ることができる。
太く大きな虹が出ていた。
…
「さっぽろ湖」 撮=谷川正憲
紅葉をすでに終えて寂しい、樹々の前で
彼は、静かに立ち止まっていたんだろうか。
…
「さっぽろ湖 2」 撮=谷川正憲
彼の記憶と言うよりも、
ファインダーの記憶。と言った方が良さそうな写真。
どうして、この写真を撮ったのか、
さっぱりわからないけれど、
なんだか、とても良かったので。
「言葉じゃ 伝わらない」
と言うより、時々、
「言葉じゃ 物足りない」
と言うこと。時々。
Kenji Ayabe