2016年に、さようならロンググッバイ。
出窓から見える、畑の奥に蜜柑の木。
オレンジ色の実が風にたゆたゆ流れ、
雲一つのお飾りなく、静寂な暮れを私と迎えて。
12月某日
高校のクラスメイトから、「今夜、テレビ番組で私が取扱われるから、、」とMessage。
毎夜みているこの番組に、彼が社会に標榜する姿を見れて嬉しかった。

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12月9日
Ryan Adamsの来日公演にいく。
生涯見た演奏の中で、最も素晴らしい感動を与えてくれた。
12月20日
毎年恒例のU&DESIGN忘年会。
飲み会だけはしっかりとmemberが集まるところが、
我々らしいおこない。

メンバー同士が色々な場所でセッションを重ねていることで、
成長をお互いに感じられていたり、
近しいひとを巻き込んで、親密な環境が一団を深まったり、
ぼくたちは、ぼくたちなりに年輪を太くしている感じで。

あの頃は、こうちゃんが30代になるなんて想像できなかったな。
(見た目は今も寸分変わってないのだけれど)
Bandって不思議な所帯で、元カノみたいな、兄弟みたいな、サークル先輩後輩みたいな。
「来年のアー写撮ろう」
という感じで、こうなりました。

隣の席の娘さんが、このサイズにびっくりして呆然としてた。
結局待ち合わせに間に合わなかったり、
予定が合わなかったりしたけど、まあ元気にやってます。
今年も本当にありがとう。

来年もよろしくお願いいたします。
2016.12.30
Kenji Ayabe
11月は焼き場からの煙で、空が白かった。
■11月 Ayabe家の珈琲豆
【代官山FACON】
Ethiopia イルガチェフェ・アッビ・ナチュラル
Kenya キブリ
【焙煎アトリエ coleto】
Tanzania アルデアニ・エーデルワイス AA
■小・中学が同じで初めてバンドを組んだ友人の三回忌があった。
去年につづき、ひとりでお墓参りのために帰省する。
彼の墓の前で1時間に満たない独り言を、綺麗な霊園にたったひとり話しかけるのは、なんだか清々しく、風が胸を通り過ぎた。
マフラーを外し、しゃがみ込んで冷たい墓石に手をあて、
こころの中で十分のボリュームをもって語りつくした。(もはや彼に話しかける行動は、自分との対話になる数少ないエントリー)

霊園の最寄り電車からバスに乗り換えるとき、入店したスタバの店員は、若いキャスターの女の子のように明るかった。
彼女はお会計を済ませると、写真のコメントと共に、
『どちらで購入されてるのですか?』
と輝かしい笑顔をくれたので、無性に居住まいが悪くなってそそくさと言葉尻を置いて立ち去ってしまった。
■ジェームスアンドチャーリーの旅
24日、朝11時に私の最寄りの駅に集合の約束。すると田口くん(LUCY TAPES)が今しがた起きたとの連絡を受ける。(なんか、バンドマンっぽくて、そういうのちょっと良いよね)
名古屋に到着して、最近東京から自転車で引越をした親友と電話をする。故郷以外で会うのって嬉しさがあるから(結局会えなかったけど)。
楽屋がなんともユーザービリティで、お客で来たような気持ちになった。店員の美女が「お飲物作りましょうか?」とみかんを差し出してくれた辺りから、名古屋は僕にとって特別な場所になった。
肝心のライブも上手くいったのだし(そこの説明は手抜きだけれど、こればっかりわねぇ、、)公演後の打ち上げ会場も最高のパフォーマンスだった。
25日、大阪に到着していた私たちは昼飯にカレー屋を選んだ。
こうやって同じご飯を食べるってのがチームっぽくて◎。
『白銀亭』食べ終えてから添え物のタマネギピクルスが最高だったよね〜〜〜って話に花が咲いたら、
谷川くん「えっ、あれらっきょじゃないの?」
田口くん「食べてないっす」

雲州堂はFLAKE RECORDSのダワ店主に紹介してもらった箱だったけれど、これまた素晴らしい場所で、ほとんど全部アンプからの生音。出音勝負で、これでみんな火がついた。いい演奏というのはシビアな環境から生まれるね。
終演後の打ち上げ会場がこれまた最高のうどん屋(粂紹介)。
全員が衝撃を受けて、翌朝9時の帰京前にまた全員で訪れた。
28日、東京三軒茶屋グレープフルーツムーン。
今年7月に初めて公演させて頂いて白熱したのを忘れられず、
PA高橋さんふくめ同じ素晴らしい環境を整えてくれたGFMに乾杯。
(粂くんの車で一緒に入りしたのだけど、三茶の小道に入るとべらぼうに細い。奥の極細道。1cmずつ切り返して曲がれた場所もあった)
リハーサルから集中力はtourのピークを迎えて、本番で何か起こるとは思っていたけれど、見事なまでに感動を呼び込んで、アンコールが終わった後の脇山さんの一言が忘れられない。
『極々控えめに言って、ちょう最高だったね』

tourの途中で、田口くんが『音楽やっててよかった』とも言っていた。ぼくも同じことを考えたし、終演後粂君は明け方四時までぼくの家に居た。
なんで音楽をやってんのとか、
生命とはなにとか、愛とはなんだとか、
真剣に考え抜かなきゃいけないことは数少ない。
いつかの答えは今日にあるかも。
Kenji Ayabe