kenji ayabe

NOTE

高橋・綾部の『金夜に会いましょう』を開催します。

作家 高橋久美子さんと、

毎月どこかの金曜夜に、

詩会を催すこととしました。

一般公募の詩もありますし、

ぜひ一席ご参加ください。

初回は大感謝の予約満席となりました。

 

Kenji Ayabe

早朝と令和

今朝6:00に目が覚め、

すでに登っている朝陽が、

出窓に差し込んでいるのを、

ベッドから眺めた。

 

令和という元号に、

友達の友達の、息子の名前のような

玄関を出て3駅先にある、

新しく建った商業施設のような距離感より、

目の前の、5月に咲く心地よい風に、

立派な原生の象徴を感じている。

 

「風はどこから生まれるのか?」

という大海原に船を出す問いに、

2歳の息子には早めに気付き、

真剣に航海してほしいと思いつつ、

また「電車とバスの博物館」に二人で足を運んでしまった。

が、2回目の来訪を彼もそれほど喜んでいなかった。

 

自分の未来を切り開くのに

もっとも重要なものは、

どんな「問い」を持つことか。

 

世界より広いのは、

人々の想像なのだから。

 

Kenji Ayabe

4月 備忘録

 

冬がおえ

春がくる

 

U&DESIGN

 

2018年10月某日

彼らの意向を持って、U&DESIGNを散会することにした。

私は半年前には、今とはまるでちがう結末を用意していた。

 

昨年末、空々しい日々を送る中で、

私は来る日も、柄でもなくアルコールを摂取しながら、

この違和感のある顛末に溺れる様にして

胸苦しい思いに患っていた。

 

多くの関係者に解散を伝えてた後も、

体のいたる所に刺さった、影の深い棘に悩まされた。

 

そんな日々を送る中で、

大先輩のドラマー脇山広介さんと定期的に、

24時を超える様な時間を過ぎても、

スイーツと珈琲を口に頬張りながら、

胸の開いた穴に、冬の冷たい風が通り過ぎるのが、

心地よくなるまで来る日も語り尽くさせてもらった。

 

私は、一方通行に年を重ねて行く。

自然の営みの中で、

それに抗うことはやめようと思った。

 

解散を約束したまま、2019年が始まり、

私はこの違和感の結末よりも、

自然に身をまかせる方法を探した。

 

つまりは、冬の後に、春が来るように、

新しいU&DESIGNとしての新曲作りに挑戦しなければならなかった。

 

毎日、日が昇る前に起き、

珈琲を飲みながら、

未来に待つべき春の風を感じた。

 

一つのDEMO(春)がやってきて、

私はようやく決心することができた。

U&DESIGNを私が残すことにした。

 

どうぞ、これからも

素敵な日々を一緒に過ごせていけたら。

 

Kenji Ayabe

 

 

 

 

 

 

1月 備忘録

 

秋に収穫を終えた畑の、

霜柱を踏むように、

空々しい年末があった。

 

新年のお雑煮と共に、

喉をぐいと言わせて、

呑み込んでしまったあとは、

 

朝日と暮がじつにテンポ良く、

晴天の客船に乗った

異国の碧味を感じている。

 

Kenji Ayabe

 

 

 

 

1月の豆

 

代官山 FACON

 

ミャンマ:シャン州ユアンガン

パプア・ニューギニア:ガウリケニー農園

エルサルバドル:シベリア農園

 

 

 

 

いつから珈琲を飲むようになったのだろう。

どこのレコーディングスタジオにある、

あの放置されて焦げ切った不味いやつを飲む事も

そんなに苦ではなかった。

 

 

 

 

ジェームスアンドチャーリーのTour

 

福岡・広島・岡山の公演があって、

僕の演奏時間など3日間合わせても1時間30分程度。

 

ピカソの描いた『玉乗り曲芸師』に

似た移動演奏家のような気分で、

旅情を嗜むことに忙しかった。

 

 

撮影地:岡山駅

 

 

美術館を訪れたり、

園芸地を歩いたり、

美味いを食べたり。

 

朝の散策を、今住んでる街でやるほど、

ここは観るものがない。

 

目をやる自然があるのがいい。

心奪われる景色が。

 

 

撮影地:不明(高速道路)

 

 

 

 

御徒町凧さんお朗読会

 

代々木八幡にて高橋久美子さんも出演する会に、

久美子さんにお引立て頂いて初の朗読。

 

久美子さんが御徒町さんに僕を紹介するとき、

「友達で詩人の綾部くんです」

と言った。

 

 

左から:高橋久美子さん 御徒町凧さん 筆者

 

 

いや、いやと、

すべてを言い訳(註釈)したいご紹介に預かり、

※実際にはほくそ笑んでいる

 

本番では3回も出番を頂いたりと、

(最後の回では演ってしまいましたが、、)

平成の自分史に残る1日を過ごした。

 

 

 

 

久美子さんと待合せの途中、

近くを散歩してると、

美味しそうなパン屋の看板。

あとで久美子さんに有名店と聞きました。

ここで、妻と息子にお土産を購入。

 

 

 

 

息子の2歳の誕生日に

 

毎年の1月に館山マラソンに出走する家族を

沿道で 応援するための旅行にかこつけて。

 

早朝、陽が昇る前に起きて、

ガラス張りの食堂で冬の

引き締まった光を眺めた。

 

寒さを感じる皮膚の、

若干の内面に

自分の影に隠れていた、

内省的な”強さ”が覆い張って行くのが分かった。

 

 

 

 

地球が”新しさ”の意味を、

書物のように教える。

 

 

 

 

新年に友人と

 

「今から会おうよ」

昔、言えていたセリフを、

友人が代わりに使ってくれる嬉しさ。

 

気兼ねなく言われると、

36歳になった今も、

孤独的な開放感に浸ることができて、

車の運転もいつぞやドライブに変わる。

 

 

粂絢哉

 

 

人はさみしい生き物だから、

お墓に入っても、

寄り添っている。

 

私はさみしい生き物だから、

本を読み、音楽に

耳と縁を傾けている。

 

Kenji Ayabe

11月 備忘録

 

広葉樹の落ち葉を踏むことは、

記憶に住んだ、過去の私を

愛でるという行為に 似ている。

 

 

■11月の豆

 

代官山 FACON

 

エチオピア:ジンマ・フンダオリ

エルサルバドル:シベリア

ホンジュラス:ラ・フォルトゥナ

 

 

初めての人と、知人と会うとき、テーブルの上に珈琲が乗っていて欲しい。

それは、初秋の芝生に水をさすことに似ている。

 

 

■インゲヤード・ローマン展

 

中国から来日し、多摩美術大学へ入学し、

陶器を制作している20歳の女の子から突然、

ローマン展のご招待券を頂いた。

 

近代美術館 民芸館

 

ローマンさんが作り出す器の哲学に、

人としての幸せの在り方を、

もう一歩踏み出す力を頂いた。

 

建物自体もとても可愛いらしく、

北海道が恋しくなった。

 

 

 

途中の散歩道となった、

北の丸公園の樹々が、

見事に紅葉色付いていて、

思いかけず足を止めては、

深呼吸をしていた。

 

-くもの巣に落ち葉がかかっている-

 

 

■11月14日

 

私にとって大切にしている日。

友人の御墓参りに。

毎年、かならずの秋晴れ。

 

 

■11月を振り返って

 

この秋は、底知れぬほど寂しさに埋もれた。

波音を聴いても、風音を聴いても、

星を眺めても、寂寞としてしまった。

それが、

この11月、自分に正直になることで、

季節は冬に巡った。

とても美しい冬に。

 

 

 

 

Kenji Ayabe

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