kenji ayabe

LETTER

言の落葉樹

夏には鮮やか言葉が

輝かしいほどに

青空に訴えた

 

冬の乾いた風に吹かれ

辺り一面 色の褪せた言葉が

カサカサと擦れあうときにだけ

虚しく何かを言いたげにいる

 

つまり今僕は

新しい芽吹きを

待っているだけさ

 

Kenji Ayabe