kenji ayabe

NOTE

上野毛〜駒沢

自由が丘駅を経過し、大井町線の上野毛駅を下車。

一路、あえて順路を放棄して。

 

所有物と、ゴミの境目にある “宙に浮いた” マスク、

人懐こい猫のように出会い方で。

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2時間ほど歩いた末、身体の芯から冷えて、僕の脈の波は凪いだ気がした。

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古さだって、成長する。生とは無関係にだ。なんて無敵。

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自分のためでない食事は、一体、なんの為かを、時々考える。

外食している時以外にね。

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(写真=筆者)

Kenji Ayabe

「3人の5日」  京都・大阪・広島

瀬戸大橋ごしに、遠く青淡くぼやけた直島の波止場を見やろうとする。

僕らは旅の効能について、何度目かの想像を膨らませる。

 

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〜丹精こめて出会う 築く旅〜

新たな”家”と”友人”は、初めて訪れる僕を、目をまっすぐに瞳の玄関口で歓迎してくれた。

彼らの頬笑みの中で、じんわり広がっていく水滴が落ちた、水面の記憶のように、新しい感動は伝播していった。

 

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〜京都 sole cafe にて、 OLDE WORLDE と。〜

童話としての沼田くんは、日を追うごとに、1ページずつ書きたされ、物語を彼自身の皮膚でもって、僕に読み聞かせてくれる。

使い方の分からない外国の遊具のように、大人の心をきらめかせ癒して成長させる。彼の音楽は日々ツーリストとして楽しむ人の大切な居場所となってる。

sole cafeの主人は、美しい無人島の入り江を作って、小さな灯火を焚いて、自由に音楽家と旅人を囲んだ。

僕とOLDEは、その主人に見守られることで、安心して夜空の下で出し物を広げることができた。

 

〜大阪 Shangri-La 、 奇妙礼太郎 踊ろうマチルダ と。〜

奇妙なことは、ひとつとしてなかった。

彼らの言葉は、ハイウェイをひた走るキャンピングカー。

ガソリンを給油するために立ち寄ったCafeで、コインを稼ぐ為にギターを抱えるように、彼らの人生の目的は、西陽を浴び続けるためであるようだった。

彼らにとって、日本の道路は短かすぎるように見え、アメリカの果てしない草原をかける1台のトラックに乗った、ナショナルジオグラフィックの専属カメラマンのように、境地へと渡り歩く姿がまざまざ見えた。

Shangri-La に出会うためには、キイ店長のやや腹回りの大きな、それと同じような包容力に迎合されなければならない。

僕は、このツアーを帰宅してから、彼の顔を思い起こさない日はない。

 

〜徳島 Cue! 岡山 KAMIORI KAORI 〜

四国には初めて足をつけた。

1通のmailから、ひとが会うまでの距離を、徳島市cafe boosanで、Cue店主の青木さんと一緒にカレーを食べながらふと想った。

一寸前まで他人だった彼の話しに大笑いしている僕らについて。

僕の音楽を、彼から紹介されることに運命を感じて。

(スタッフさんがとても可愛らしくて、お店のドアを開けた瞬間に「えっ、アヤベさん?」って声をかけてくれた。なんだか、そのお店が僕にとって帰る場所のひとつであるように)

岡山ではKAMIORI KAORIさんとご縁がある。

繊細な出で立ちで、おしとやかに出迎えてくれる。全く初めてお会いしたのに、久しぶりに顔を見れたという気がした。「岡山の人ってそんな気にさせるのよ」と仰ってるような、上折さんのお母様にお茶のおもてなし頂き、すっぽりと指輪やアクセサリーが静かに瞬く、店内に腰を落ち着けてしまった。

 

〜 広島 スマトラタイガー jam.#07を築いた女性の2人 〜

ショートカットとセミロングがとても似合う2人。

日向の中で、快活に飛ばすフリスビーのようなひかり。

木陰に座って、毛糸と棒針で編んでいくようなひかり。

対照的なひかりを持ち合わせた彼女たちの玄関に招き入れてもらい、僕ら3人は温い日ざしに包まれて、とても心地よい演奏をすることができた。

スマトラタイガー主人の機材への人並みならぬ拘りに2割程度頷きながら外へ出ると、闇夜から白い雪が舞っていた。

 

〜 ギター 粂くん ドラム 海老原くん〜

1200%の愛をありがとう。

 

左から くめくん えびくん あやけん

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(写真=nina)

2015年3月12日

東京 FEVERへ、ご参加お待ちしています。

素敵な出会いを。

Kenji Ayabe

TOUR GOODS つくりました

いよいよ
5日よりアルバムリリースツアーがはじまります!
今回はメンバーを連れてバンドワゴンの旅
観光こみこみで、あやべもとっても楽しみにしております

 

 

そこでライブでしか手に入らない、グッズをつくりました
3人の男Tシャツ

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こんなかんじの3色展開

本人にも着てもらいました

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グレーは試しに作ってみたカラーなので数量すくなめです〜

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あまりたくさん作っていないので売切御免〜

 
さて、5日はツアー初日となる京都
Tシャツは選び放題:)、
くわえて共演者がとっても素敵なアーティスト
OLDEWORLDEくんとの2マン!
いつもより長めの演奏でアルバムの世界もたっぷり楽しめます ぜひぜひ遊びにいらしてくださいね〜
(まだまだチケット受け付けているようですよー→sole cafe

 

staff.

東京駅 散歩 OLDE WORLDEと1日

1月31日 14:05

東京は丸の内、三菱一号美術館に併設された “cafe 1894″。

冬晴れの午後、iPhoneに目を落とし、冬の冷たいビル風に黒髪を巻かれながらも、リュックを背負い軽い足取りで進む彼を遠目から眺めた。

〜初めて訪れた旅先の国であるかのように日々を過ごす〜

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沼田くんと出会って5年程。面と向かって話すのは今回が初めてのこと。

ステージに見る彼とは、童謡の発表会を草原に広げて、空の雲間からそっと見守っているような、そんな温もりの距離を僕は感じて、演奏を終えてからもなんだか、可笑しなことにその間は縮まることはなかった。

今週の2月5日(木)の、京都sole cafeでのTwo Man Liveが決まり、改めて彼の奏でた音を部屋で聞き返してみる。渓流のような爽やかさ、その源流を辿りたい気持ち、そして同じ時代をどんな風に彼は過ごして来たのかに興味が湧いた。

せっかくの会談と選んだ先 “cafe1894” は、到着してみるとなんと10組30名待ちで仰天した。(銀行の営業室と利用された場所を再現した文化財としての価値ある場所とのこと)

逃げる様に建物を出て、国際フォーラムを風よけにし、新たなお茶の場を探す。

沼田くんのフリックの早さには驚き。

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皇居周辺や、東京駅周辺を以前から歩いてみたかったし、東京で育った彼も、意外にも東京駅を外から眺めたことがなかったということで、お茶の場へ向いながら辺りを散歩をすることに。

 

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東京駅の正面に建った、日本郵便が初めて手がける商業施設 ” KITTE” 。そのテナントの “CAFE 会”という、ご婦人御用達の女子会会場に20分ほど並ぶ。

肉を一切摂らないマクロビオティックな彼のススメ談義を、店内から漏れでた日本茶の匂いを嗅ぎながら聞いていると、身体が玄米菜食を欲しがってくる(2月1日をもってのプチマクロビオティック宣言を後にすることとなる)。

 

〜英語は絶対に勉強するな〜

彼の音楽を初めて耳にした時の状況を憶えている。

“洋楽”と、心より素直な耳は、そう判断した。

海外に住んだ経験があるものだと思い込んでいた。日本人より外国人との会話の方が楽しそうにしているのを何度を見かたことがあった。

英語は大学生時代からの独学だということを聞いて、茶柱が一気に20本くらい立つ気がした。しかもその勉強方法に驚愕。

・はじめから分からない英単語を、英語の辞書で繰り返し調べていく方法(和は一切ない)。

・外国の映画を、字幕無しで書き取り、自分で役になって演じる。

・Skypeで外国人のチャット相手を探して、喋らせてもらう。

他にも色々あったが、この3つは実行力に根気がいる。なんだかFBのタイムラインに流れてくる広告に載っていそうだ。わらび餅を口に運びながら彼の音楽の話しへ。

〜自分のペースこそが、自分の表現〜

大学時代にバンドを1度だけ組んだことがあると言った。気を使うので1年経たず抜けてしまったと。

僕たち音楽家が、自分の音楽を守れない瞬間がある。それは自らの道徳に芽生えた”やさしさ・気遣い”が仇となる場合。

間も悪く、偏見的な”常識美”を盾に彼らはさらに襲ってくる。

彼が音楽を制作してきた環境というのは、日本で最も優れている状況下の一区画だと言いたい。なぜなら今まで出会った中でも、最も表現者への理解を心得ている事務所とスタッフ方々は、そういった魔の瞬間を全て排除すべき方法を知っているのだから。

(去年のクリスマスその事務所に伺い、OLDE WORLDEスタッフさん2人で3時間を過ごした(そして帰りには沢山のプレゼントを頂いた))

彼の生活や動作の愛しきペースは、思いかえせば楽曲やステージから得られる、童話のような、けもの道を行く赤毛のアンの嬉々としたステップのような、終わりない幸福を、自然体の道に求め、そしてその幸福を最も身近な場所に発見し続けられる人、その面影を目の前の青年に重ねて見ることができた。

 

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東京駅を後にして皇居方面へ歩く。重要文化財、明示安田生命館の前で。

江戸城跡が後方に見え、池波正太郎著作の剣客商売の時代を見てとれるような二重橋に惚れ惚れ。

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彼は僕にとって異国であった。

風景はとても魅力的だった。

Kenji Ayabe