kenji ayabe

NOTE

9月 備忘録

 

悲しみは、突然にやってくる

私はいま、台風の目の中にいる

 

そして、悲しみは未来にもある

まったく、空がずっとあるようにだ。

 

 

池袋の明日館にて

 

 

■9月の豆

毎日、どこかでCoffeeを飲んでいる。

 

表参道 丸山珈琲 Single Origin Store

用賀  珈琲譚

宮前平 珈琲茶房田園

羽田空港 ISETAN HANEDA

 

 

ISETAN HANEDAにて

 

 

■9月のあれこれ

ふたりで外で珈琲を飲んだのは、

私が彼をバンドに誘った10年ぶりぐらいだった。

私と須藤の間にあった、

テーブルの上の珈琲がとても美味しくて、

豆違いで2杯頂いた。

 

喫茶店にて

 

 

■北海道でのあれこれ

台風があり、結局18時間くらいしか滞在できず、

寂しい朝の6時半ごろ。

チェックアウトしたホテル近くの、

豊平川でお爺さん方と一緒になってラジオ体操。

おじいさんと暫し朝の会話を楽しんで、

名残惜しさも少し和らいだ札幌。

 

 

豊平川沿いにて

 

 

「STAY & Coffee」という謳い文句の、

ゲストハウス的なお店だったので珈琲を楽しみにしていた。

けれど、checkoutをAM6:00にすませたので、、。

 

公演が終わって、ご飯も食べ、谷川くんと別れてから、

色々なことに寂しくなって、

1時間ほどこのロビーで呆然としていた。

 

見知らぬ人の集まる場というのは、

随分と、気が楽なもんだ。

 

 

AM5:30ころにて

 

 

日々、こうやって過ぎて行く時間が、

『ほろほろ』と崩れ去って行くのを、

寂しく感じる。

秋だからだろうか。

枝の葉が、落ち葉となって、

胸にすっぽり空いた穴に、

秋風とともに吹かれて行く。

 

 

 

ゲストハウスの早朝にて

 

 

Kenji Ayabe

8月 備忘録

 

 

東京の街それ自体、

タイムズの駐車場みたい、

分刻みで課金される。

 

一歩、玄関を出れば

たちまちGoogleが、

位置情報の集金にやってくる。

 

 

 

 

■8月 Ayabe家の珈琲豆

 

代官山 FACON

エチオピア:フンダ・オリ

パナマ:コトワ・ダンカン

コスタリカ:ロス・セドロス

 

 

 

 

8月のまったくの暑さには、

身体が茹ってしまった。

電気クーラーを使わないと、住めない星になってしまった。

カート・ヴォネガット氏が生きていたら、

この熱帯騒ぎをなんと言ってくれたことか。

 

 

 

■James and Charlyの旅ごと

 

東京:六本木Varit

大阪:梅田Shangri-La

 

Guitar:粂絢哉

Bass:田口恵人(LUCY TAPES)

Drum:脇山広介(tobaccojuice)

 

 

写真:梅田Shangri-La キイ店長(手前)

 

 

忘れたくない演奏は数あるけれど、

それは食べ物みたいに、身体の一部となって、

どこかへ消えてしまう。

 

ただ、そういう日々で、

自分ができているというだけの事。

愛すべき日々だ。

 

 

 

写真:高速道路SA

 

 

 

■Dawa

 

この人と出会えて、

本当に良かった。

出なかったら、

永遠に信号が赤のままだったかも。

 

 

写真:(手前から) 筆者 / 世界のDawa / 照明さん / Shangri-Laキイ店長

 

 

 

■9/29の札幌の公演

 

さて、

9月29日

北海道の札幌でお会いしましょう。

とっても楽しみにしています。

 

 

ジェームスアンドチャーリー「Candy & New Yoke」

tour 18’ 追加公演

9月29日(土)

@札幌 musica hall cafe

open 17:00 / start 17:30

前売¥3,400 / 当日¥3,800(ドリンク別)

<<出演>>

・ジェームスアンドチャーリー

・谷川正憲

・綾部健司

【チケット販売先】

https://jamesandcharly.com/items/5b72f34a5496ff291d001ffd

 

 

 

素敵な日々を。

 

 

Kenji Ayabe

JとC tour おわりかけ。

 

ジェーチャリが6周年を巡る旅。

 

7月22日

 

08:04

 

神戸・旧グッゲンハイム邸の公演日の朝、

ビジネスホテルのベッド。身体を起こすと、

誰かが打ったファールボールが、

間違って胃に入り込んでしまったような、

吐き気に私はおそわれた。

 

 

<写真=京丹後にて>

 

 

明石駅から邸に向かう蒸した車内、

外気温度計は40度をさす。

助手席に横たわる私は、

googleで「近くの病院」と話しかける。

 

応えた画面を震える視線で眺める。

 

身体にムチ打って、

搬入を終え私は野外駐車場に車を放った。

 

潮騒が聞こえてくる。

海と道と私を日差しは容赦なく、

ベージュのキャップと皮膚に突き刺さってくる。

 

私は、なんと、その日差しを浴びると、、

その道端で元気になったのだ。

なんて不思議な体験だったろう。

 

 

<写真=神戸 旧グッゲンハイム邸 搬出中の谷川くん>

 

 

大阪公演を終え帰京二日後、

予約していた健康診断におもむいた。

去年の受診より身長が2cmも低くなっていた。

やはり、早起きが定着し過ぎておじいちゃん化が進んだのだろうか。

 

嘘こけ!

 

 

 

<写真=旧グッゲンハイム邸>

 

 

後半、Tourにカメラを持っていくのを忘れてしまった。

幼少期から忘れ物が多い子供だった。

カバンの用意、ペンケースの準備、

勉強の予習、部活の復讐が嫌いなのだ。

 

『努力』嫌いそれこそが、

私が怠惰へと粘着させる。

私が私らしく生きてしまったから。

 

 

<写真=旧グッゲンハイム邸>

 

 

息子がこの1週間に40度近くの熱を、

行ったり来たりしていた。

 

私は毎日つきっきりで彼の、

汗で額につく髪を拭ったり、

病院の待合室で、

13番目の順番が来るのを

指折り数えていた。

 

 

ある日からの午後、

彼を抱きながらベッドに腰掛けているひと時、

「これが幸せでなかったら、

何が幸せだって言うんだ」

 

と口ずさむようなった。

 

こう言うメロディを生み出せたことが、

音楽家であったご褒美なのだろう。

 

さて、

またお会いすることができるのなら、

会いに来てよ。

 

旅のチケットは、

https://jamesandcharly.com

ポケットを叩くと手に入ります。

 

いい時代なんだね。

たぶん。

 

 

Kenji Ayabe

 

JとC tour 初日後記。

『平穏』 を翻訳する。

 

なだらかな丘を歩くこと。

 

 

 

 

7月14日

 

午前9:30

目黒通りを車で走らせながら、

35度を越える灼熱の都内の景色を見る。

 

ドリンクホルダーの水に水滴が映る。

数ヶ月ぶりのライブ演奏に、

鼓動が冷蔵庫のように少し唸っている。

 

『平穏』な日々の中で、

私が行う演奏というのは、

私にとって穏やかな日なのか。

否か。

 

去年、文筆家のように亡くなった祖母と、

4年前、動物から静物になった友人を、

いつもと同じに、山のよう眺めた。

 

灼けたハンドルに手を置いて、

バス停に並ぶ親子連れの前を通り過ぎ、

クリーニング業の運搬士がハッチを開けた。

 

夕飯の献立のように啓示的というか、

信頼を寄せる作家の次のページに書かれた様に、

『生こそ平穏』という文字が鳴った。

 

私の冷蔵庫はしばらく

物事を冷やすに申し分なく働きそうだった。

 

ー谷川くんとの日々ー

 

演奏は首尾よくいったはずだ。

J&Cの演奏時間は予定を大幅に超えていたのに、

僕らは全く気がつかなかった。

 

私は予てから言っている。

先にセットリストを公開するのはどうかと。

 

私が行く観劇はクラシックか、

能や狂言に行くが演目は決まっている。

予習して行く楽しみ方の方が、

個人的には好きだ。

 

招待して頂くLiveでは、

大抵入場時にセットリストを嫌が応にももらう訳だ。

曲順を先に知ることは何ということでもない。

 

だから、なかなか演奏が進まない頃合いを見て、

『おい、曲数減らすなよ!』

という声がけが必要だ。

いや、そんなことは必要ではない。

 

J&Cのとても愉快な演奏を終えてから、

夜は観劇にご招待していただいた。

押上駅で夕食難民になりながら、

私たちは夕餉をともにした。

 

さてTourが始まり。

平穏な日々の中で、

お会いしましょう。

 

Kenji Ayabe

5月6月 備忘録

 

火曜日にダイアン・バーチを。

彼女は見知らぬ同級生。

タイトルは「The end」という。

 

 

 

■6月 Ayabe家の珈琲豆

 

代官山 FACON

ホンジュラス:ラ・フォルトゥナ

ルワンダ:ニャミマラ

インドネシア:マンダリン

 

 

明け方、豆を挽いていると、

私の居場所が、まだ夢の中かと錯覚することがある。

それほど、芳しいという脈絡ではない。

珈琲が、身体の一部になる前と、後が、

時々入れ替わると言う話。

 

 

 

 

■梅雨の食事ごと

 

数年、千葉の野田に在った、

私たち夫婦の隠れ家が、

茂原へと移転した。

オーナーは妻の姿を見て、

遠い親戚のお嬢さんが突然来たとして迎えた。

 

 

-furacoco-

 

お昼のメニューはひとつしかなかった。

そう言うところが好きである。

「鰯のお膳しかないのだけど、大丈夫?」

 

と私たち以外の客にも、

そう奥さまは伝えていた。

 

周りには小川と、畑しかない場所で、

暮らしを楽しむ姿が美しかった。

 

-お昼のお膳-

furacoco

http://furacoco-nuu.com

 

 

 

 

■茂原でのつづき

 

店主にこの辺りの見所を聞くと、

レシートをちぎって、

なにやら、店名らしきものを沢山書き出してくれた。

 

『海コース』  『山コース』

 

私たちは『山コース』をドライブに選んだ。

そこで、生涯忘れない「アポロギア」と言う、

古道具店に出会う。

 

 

-アポロギア前にて-

 

店には看板も、入口らしき場所もない。

営業日は週に1日。土曜日だけ。

 

農協倉庫跡地を改装したと言う、

駐車場らしきただの地面に、

車を放置し、倉庫を一周したが、

やはり入口はなかった。

 

写真右手に映るガラス、

そのものが動いて店主が開いてくれた。

 

 

冷やっとした、アスファルトの空気に

独特の緊張感を感じながら入ると、

見事なギャラリーになっていて、

奥には見事にメンテナンスされた、

古き良き家具が『売約済』と紙が貼られた、

アンティークが所狭しと並べられていた。

 

店主の芯のある話越しに、

こちらの心が澄んでいくようだった。

一線を超えた人の魅力に、

魅了された1日だった。

 

アポロギア

http://www.apologia.jp/collection/

 

 

 

 

■ジェームスアンドチャーリー のツアー18′

 

さて、いよいよ始まる今年のtour。

素晴らしく内容のつまったCD作品も録音できた。

私の地元で、意味の詰まった映像も撮れた。

 

自分が音楽家である

身体の一部が何か言おうとしている。

旅に出るまでに、

耳をすませて、

身につけ、

表現できたらいいと思う。

 

Kenji Ayabe が存在する限り、

そこに新しい風が吹くことを。

 

Kenji Ayabe

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