kenji ayabe

LETTER

S氏との1日

 

11月14日

 

私とS氏の間に

1年という塵が積もり

 

ー果たしてS氏にとって、

大切な友人のひとりと言えただろうかー

 

暮石に座り、

尻がじわりと冷える。

 

線香が 2/3 灰となり

「君が死んでからの方が、

よく会うようになったね」

と悪びれ。

 

365日のうち、

1日づつ、

ひと捧げて

 

1/3 塵で埋もれたそのとき

あなたの方から、

私に会いに来て

 

Kenji Ayabe