kenji ayabe

LETTER

静かな湖畔

 

“私にとって、女性の知性は媚薬なのだ”

 

というブローティガンの一文を読んでも、

湖畔の水面に波ひとつ立たなかった。

 

それは私が疲れていたわけでなく、

エーデルワイス農園の珈琲をさっき飲んだのだった。

 

Kenji Ayabe