kenji ayabe

LETTER

日経おとなの休暇

千葉県で教師をしていた義母に、

ゾウガメの甲羅ぐらいの国語”大”辞典を借りてきた。

ちょうどリュックに背負ってみると、

さながらわたしはゾウガメだった。

 

【さながら】副詞「さ」に助詞「ながら」が付いてできたもの。

ⅰ ) すでに存する事物、事態が不変での姿であるさま。そのまま。

ⅱ ) 事態が量的に不変であるさま。そのまま全部。全部そっくり。

ⅲ ) <宛>既知の物事、事態になぞられるときの同一感をだす。

 

その1回分の餌ほどの、新英和”中”辞典も一緒にリュックにいれた。

それは、わたしは「どっこいしょ」と言って、

車内のソファへ甲羅をすりつけた、

用心深い種のカメの家出を経験した訳で。

 

Kenji Ayabe