kenji ayabe

LETTER

北に生息する わたし

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北の夏を巡る旅で

わたしは大地の息吹を

連れ帰ったらしい。

 

服の綿ガーゼの糸を通って

肌に触れていたのは、

樹の吹いた風。

 

鳶にするように、

ミミズにするように、

とうもろこしとも、

わたしを同じように扱って。

 

北の地はたった今も

遠いわたしを、

うけいれつづけている。

 

Kenji Ayabe